ニュージーランド南島の北端に、「晴れの町」として国内で名前が挙がる港町があります。それがネルソンです。ネルソンはNZで最も日照時間が長い町の常連で、その年間日照時間は2,400時間を超えます。曇りや雨が多いイメージのあるニュージーランドの中で、旅程に「晴れ」を組み込みたいなら、真っ先に候補に入れたい場所です。
しかもネルソンは、黄金色のビーチが連なるアベル・タスマン国立公園の玄関口。さらに工房やギャラリーが点在するアーティストの町という顔も持っています。自然とアート、その両方をコンパクトに味わえるのがこの町の魅力です。この記事では、ネルソンの楽しみ方と行き方を順番に紹介します。
ネルソンはどんな町?
ネルソンの個性をひとことで言えば、「よく晴れて、のんびりしていて、ものづくりの空気が流れる町」です。特徴を整理すると次のようになります。
- NZ屈指の晴天率:年間日照時間2,400時間超。国内で最も日照時間が長い町の常連です
- アベル・タスマン国立公園の玄関口:黄金のビーチ、シーカヤック、沿岸トラックへの起点
- アーティストの町:工房・ギャラリーが集まり、土曜マーケットが開かれる
大都市のような派手さはありませんが、そのぶん「暮らすように旅する」滞在が似合う町です。ビーチと山とアートが徒歩圏・車で少しの圏内に収まっているので、2〜3泊してゆっくり過ごす旅行者が多いと言われます。
アベル・タスマン国立公園の楽しみ方
ネルソン観光のハイライトは、なんといってもアベル・タスマン国立公園です。黄金色の砂浜とエメラルド色の海が交互に現れる海岸線は、ニュージーランドの中でも独特の景観。楽しみ方は大きく分けて3つあります。
- シーカヤック:この公園の代名詞的アクティビティ。穏やかな入り江を漕ぎながら、ビーチからビーチへと渡っていきます。日帰りのガイドツアーが各社から出ていると言われるので、初心者はガイド付きから始めるのが安心です
- 沿岸トラックのウォーキング:海沿いに続くトレイルを歩くコース。全部を歩き通さなくても、一部区間だけの日帰りハイクで十分に雰囲気を味わえます
- 水上タクシー:公園内のビーチを船で結ぶ移動手段。「行きは水上タクシー、帰りは歩き」のように組み合わせれば、体力に合わせて自由にコースを設計できます
カヤックと徒歩と水上タクシーを組み合わせた日帰りプランは定番中の定番。ツアーの内容や料金は季節や会社によって異なるため、予約前に各社の公式サイトで確認しましょう。晴天率の高いネルソン発なら、天気に恵まれる確率が上がるのも嬉しいところです。
アートの町を歩く
ネルソンのもうひとつの顔が「アーティストの町」です。町なかや郊外には作家の工房やギャラリーが点在し、ガラス、陶芸、木工、絵画など、ものづくりの現場を身近に感じられます。
そして旅行者に人気なのが土曜マーケット。地元の作家による工芸品や、地元産の食べものが並び、町の空気を一番手軽に体感できる場所です。滞在が週末にかかるなら、土曜の午前中はマーケットに合わせて予定を組むのがおすすめです。お土産探しも、量産品のギフトショップより、作り手の顔が見えるマーケットや工房のほうが記憶に残るはずです。
近隣のワイナリーもあわせて
ネルソン周辺は、日照に恵まれた気候を生かしたワイン産地としても知られています。町から足を延ばせる範囲にワイナリーが点在していると言われ、テイスティングやランチを楽しめるところもあるようです。営業日や予約の要否はワイナリーごとに異なるため、訪問前に公式サイトで確認してください。アベル・タスマンで体を動かした翌日に、ワイナリーでのんびり過ごす——そんな緩急のある組み立てができるのもネルソン滞在の良さです。
ネルソンへの行き方
ネルソンは南島の北端にあり、主なアクセスは2パターンです。
- フェリー+車:北島のウェリントンからフェリーで南島へ渡り、そこから車でネルソンへ向かうルート。クック海峡の船旅と南島のドライブをどちらも楽しめます
- 国内線:主要都市からネルソンへ飛行機で入るルート。時間を節約したい人向けです
北島から南島へ渡る行程の「最初の目的地」としてネルソンを置くと、旅の流れが作りやすくなります。フェリーや国内線のスケジュール・運賃は変動するので、最新情報は各社の公式サイトで確認しましょう。
ネルソンの丘の上には「ニュージーランドの中心点(Centre of New Zealand)」の碑が立っています。国土のへそを名乗る晴れの町、というわけです。町を見下ろす展望も良いので、散歩がてら登ってみる価値ありです。
まとめ:晴れを味方につける旅先
ネルソンは、派手な観光名所を巡るタイプの町ではありません。その代わり、NZ随一の晴天率、アベル・タスマンの黄金のビーチ、工房とマーケットのあるアートな日常が揃っています。天気に左右されがちなニュージーランド旅行の中で、「晴れの確率が高い場所」をひとつ持っておくことは、旅程全体の保険にもなります。南島の旅の始まりに、ぜひネルソンを組み込んでみてください。
料金・制度は変わることがあります。最新は公式サイトでご確認ください。
