ニュージーランドのバイト先やフラットで、「同僚がオーストラリアに引っ越す」という話を聞く機会がやたら多い——それは気のせいではありません。統計が示す通り、いまNZの若者は記録的なペースで国を出ています。
数字で見る「キウイ・エクソダス」
- 2025年9月までの1年間で、NZ国籍者の出国は過去最多の72,700人(国籍者の純流出は46,400人)
- 出国者の約63%がオーストラリア行き——1年で約4万人
- 出国者の約4割が18〜30歳。まさにワーホリ世代・キャリア初期の層
- 移民の流入を含めた国全体の純移民は10年ぶりの低水準に(2026年2月報道)
なぜオーストラリアなのか
理由はシンプルで、①給料が高い(同職種で2〜3割高いことも珍しくない)、②ビザがほぼ不要(NZ国籍者は特別カテゴリービザで豪州に住み・働ける)、③生活費の割に賃金が伸びないNZ経済への閉塞感、の3つに集約されます。飛行機で3時間、時差もわずか——「隣の大都市に引っ越す」感覚に近いのです。
それでも残る人・戻る人はいる
一方で、家族の近さ、自然とワークライフバランス、治安を理由にNZを選び続ける人、豪州で数年稼いで戻ってくる人も多くいます。この「行き来のしやすさ」自体がNZ暮らしの特徴で、ワーホリや移住を考える外国人にとっては、若者が抜けた分の働き手が求められているという側面もあります。
💡 小ネタ
皮肉なことに、同じ2026年のNZでは富裕層向け「ゴールデンビザ」の申請が急増中(4割がアメリカ人)。「出ていく若者、入ってくる富豪」という構図です。詳しくはこちらの記事で。
皮肉なことに、同じ2026年のNZでは富裕層向け「ゴールデンビザ」の申請が急増中(4割がアメリカ人)。「出ていく若者、入ってくる富豪」という構図です。詳しくはこちらの記事で。
出典: Stats NZ(2025年12月・2026年)、Bloomberg(2026年2月)、The Spinoff(2025年12月)
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